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ヒアリの人と社会への危険性

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特徴 Solenopsis invicta by Jesse Rorabaugh / CC0 ヒアリは中南米原産の赤褐色のアリで、巣の周りに多く出歩く体長2.5〜6mmの働きアリが毒針を持ち、人が刺されると激しい痛みやアレルギー反応を起こすことがあります。死亡する恐れもあることから殺人アリとも呼ばれます。日本では特定外来生物に指定されており、もしも見つけたら当局に速やかに連絡する必要があります。 人への危険性 ヒアリは刺されると強い毒性を持つ毒針で刺します。この毒針にはヒアリ毒と呼ばれる毒が含まれており、腫れ、痛み、発熱、呼吸困難などの症状を引き起こす可能性があります。重症の場合はアナフィラキシーショックを引き起こし、死亡することもあり得ます。 ヒアリの毒はとても強力です。ヒアリに刺されると腫れや痛みが大きく、発熱や呼吸困難などの症状が出ることがあります。また、ヒアリは集団で刺す習性があるため、一…

センザンコウが密猟される理由

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絶滅の危機にある動物 Pangolin by Frank Kohn / USFWS / Public domain センザンコウはアジアとアフリカに生息する全八種類が乱獲によって絶滅の危機に瀕しています。 2021年にワシントン条約の付属書Ⅰに掲げられて商業目的の国際取引が制限されましたが、その後も犯罪組織などの密猟によって数を減らしていることに変わりありません。 センザンコウがなぜ人間から狙われるかの理由は主に以下の3つです。 薬の需要 センザンコウのウロコは中国や東南アジアの伝統医学で珍重されています。ウロコの服用は血流を改善して母乳の出を良くしたり、婦人病を治したり、関節炎やリウマチの症状を緩和するなどの様々な効果があると信じられており、高値で取引されています。 センザンコウのウロコは実際には人間の爪や髪と同じケラチン質であり、医学的な効果は認められていません。しかし中国ではウロコを砕いて煎じる…

紫陽花の花色の変化について

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紫陽花の花色の変化の仕組み 紫陽花の花色の変化は花に含まれるアントシアニン色素と土壌に含まれるアルミニウムの化学反応によるものです。アントシアニン色素は通常は赤色ですが、アルミニウムと結合すると青色に変化する性質があります。 アルミニウムは酸性の土壌でよく溶け、アルカリ性の土壌では溶けにくいという特徴があります。そのため、酸性の土壌で育った紫陽花は土壌から溶け出したアルミニウムを多く吸収し、青色になります。一方、アルカリ性の土壌で育った紫陽花は土壌から溶け出したアルミニウムをあまり吸収せず、赤色になります。 紫陽花に含まれる色素のアントシアニンの種類は青みが強い赤紫色のテルフィニジンです。成長に合わせて増えるといわれ、咲き始めは白くて段々とアントシアニンが増えて発色が増して行きます。 日本の土壌は火山灰の影響から酸性が弱酸の場合が多いため、紫陽花はアルミニウムの影響を受けやすく、全国的に青色か青…

特定外来生物を指定する社会的な意義

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人と自然に関わる必要性 人と自然の関わり合い by 結城永人 特定外来生物の指定は通常の外来生物(侵略的外来種)の中から、規制・防除の対象とするものを学者などの意見に基づき、主務大臣である環境大臣によって行われ、政令(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令)に定められます。 特定外来生物は生存しているものに限られますが、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。 特定外来生物を指定する社会的な意義は人と自然に関わる必要性から理解することができます。 生態系の保全 特定外来生物は在来種との競合や捕食、病原体の媒介などにより、生態系を撹乱し、在来種の減少や絶滅を引き起こすおそれがあります。 在来種の減少や絶滅の恐れ 具体的に特定外来生物は在来種の生息地や餌場を奪い、在来種の個体数を減少させる可能性があります。また、在来種を捕食したり、病原体を媒介したりすることで、在来種を絶滅に…