伊良部秀輝のキャラクター

伊良部秀輝の野球選手としての特徴

Hideki Irabu picks up his first shutout in the Majors｜MLB

伊良部秀輝の特徴は150キロ台の豪速球を投げられたことだ。1990年代の日本プロ野球では150キロ台のストレートを投げる投手は殆どおらず、日本最速の158キロを記録した。又、スライダーやフォークやカーブなどの変化球も巧みに操ることができたし、メジャーリーグでも活躍してチャンピオンリングも二つ取った。

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憧れの投手はサチュル・ペイジ高校時代、非常に練習熱心で、アメリカのニグロリーグで二千勝したサチュル・ペイジのように撓やかな投球に憧れて鏡の前でシャドウピッチングを何時間も行ったりした一方、徳島商業との練習試合では一点を取られただけで腹を立てて勝手に試合を辞めて、そのまま、実家のある兵庫県まで帰ってしまったり、物凄く頑固な部分も見受けられた。打者から手元が見え悪い投球フォーム五年目の1993年からタイトルを取るなど、日本球界を代表する投手に成長したが、これはチーム内の先輩投手の牛島和彦から何日か徹夜で教えを受けた結果、力任せでなく、手元が打者から見え難いフォームなど、実戦を重視した投球術を身に着けたことが大きかったといわれる。球界を代表する強打者との名勝負193cmの長身から投げ下ろす速球と切れ味鋭いスライダーが武器の本格派右腕。日本では特に球界を代表する強打者の清原和博やイチローとの気迫の籠もった勝負が平成の名勝負として話題になり、その後も語り継がれている。話し出したら止まらない野球論豪快極まりないストレートとは対照的に理論派の側面も持ち併せており、メジャーリーガーのイチローと長谷川滋利との食事会では野球の話が三時間以上も止まらない彼がトイレに立ったとき、イチローが長谷川滋利に「いつもどうやって話を切り上げるの」（団野村『伊良部秀輝』）と驚いて訊いたなど、野球について、人一倍、考えを巡らせていた。ポスティングシステムの立役者メジャー移籍によって日本プロ野球にポスティングシステムが導入される切欠を作った。球団との確執がマスコミで大きく取り上げられたが、移籍交渉の代理人を務めた団野村は彼について「次来る日本の選手が同じ目に遭っちゃ行けないと、だから自分は戦って自分の思いを通さなきゃ行けない」（TBS『球童伊良部秀輝〜生き続ける野球愛〜』）と考えていたことを後に明かしている。気性は激しく事件も起こした非常に激しい気性の持ち主だった。千葉ロッテマリーンズでは移籍問題の最中に怪我の恐れのある球数の多過ぎる起用法に納得できず、交代時に帽子やグローブを観客席へ投げ入れたり、ニューヨークヤンキースでは期待されつつも不甲斐ない投球で、交代時に激しく非難する観客席へ向かって唾を吐いたことさえもあった。マスコミから悪童と呼ばれたが、知り合いから慕われることも多く、野球に関しては強い思いから譲れない部分も多かったかも知れない。その他、暴行事件を2005年と2008年に起こしており、何れも前科は付かなかったが、飲み屋でのもので、酒が入ると特に人間関係での荒っぽさもないわけではなかった。